作品展・絵画制作など
この絵は、教育用語で頭足人と呼ばれる絵です。この2歳から3歳の時期は、この頭足人が必ずと言っていいほど現れます。子どもの成長には、その時期に通る段階を進ませることが大切なことです。先に先に引っ張ることがいいことではありません。この絵を描いた子に、身体がないよと言うのは、適切ではありません。文字や数などの知育にも同じようなことがいえると思います。絵本を早く読めるようになることがいいことではなく、読み聞かせをして、物語の中に入り込み、その絵本の楽しさを味会うことが大切なことだと思います。絵も、子どもが入りやすいような導入をした後は、あまり多くの指示を出すのではなく、子どもが自分の世界を表現するのを楽しみに待つような気持ちで、見守ることが大切なことです。
ピカソはまたこんなことも言っています「子どもはだれでも芸術家だ、問題は大人になっても芸術家でいられるかどうかだ」
幼稚園で描いた絵は清らかで無垢な子どもの心の現れです。何物にもとらわれないこの気持ちを、なるべく失わないよう、時々思い出ファイルを見返してもらいたいものです。